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「536」面白い話と個性

人から聞いて面白かったことを、スマホのメモとかに書いておいて、何気なく見返す時がある。

例えば面白かったのは、夏頃におじいちゃんと話した会話で、昔はアスファルトがなくて、道が舗装されなかったから、太陽の熱を吸収しなかったからこそ、今ほど暑くなかったんやぞ。と言う、嘘か本当か分からないけど、この考えってちょっと面白いなと思った。

暑い本当の理由ってのは、きっと生物学的とか学者や研究者などが、すでに解いているんだと思うけど、何がいいかって、それは「おじいちゃんの見解」ということである。確かに言われてみたら、今はどこへ言っても”ちゃんとした道”があり、ほぼほぼアスファルトだ。

そうすると、太陽の熱を直接吸収し、その熱がアスファルトの中にこもって、ぼくら人間はそこを歩く。コンクリートからたった1.5~2mくらいの距離に顔があったりする。足なんて靴を履いてなきゃ火傷してる。それくらい熱を溜めこんだアスファルとと接近して生活してりゃ確かに暑いわな。

こう言う独特なことをおじいちゃんはたまに言う。真顔だから、本気で言ってると思う。それが合ってるとか間違ってるとかはどっちでもよくて、その解釈はある種個性だと思う。

ラーメン、うどん、そばなどにしても、基本的に麺なんか上手いわけがないと言う。麺の味なんか全くしない。あれは下地(したじ=汁のこと)が上手いんや。麺なんかどれ食べても同じで、下地こそ、栄養があり、麺なんか栄養も全くないし、腹が膨れるだけや。これもまあ言わんとしてることは分からなくもない。でもそう言い切ってしまっては、麺類は全く楽しくない。麺だって味も栄養もちゃんとあって、種類だって色々あるからな。でも、おじいちゃんはそんな風に思ってない。唯一上手いと言って食べるカップ麺は、チキンラーメンだ。あれは麺自体に味が付けられているからだろう。おじいちゃんからしたら、上手いというか好きな理由ってそういうことなんだ。

その独自の価値観が色々合わさって、おじいちゃんという唯一無二の個性を作り上げている。本人からしたら個性とか価値観とかそんなことは全く意にもないだろうけど。

個性なんて出そうとするもんじゃない。いやでも勝手に出てしまうもんだ。ってある人の本でも書いてあったけど正しくそうだなって思わされるね。

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