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「411」パッドマン

気になっていた映画【パッドマン〜5億人を女性を救った男〜】がようやくNetflixに上がってたので早速観た。

まず最初に、しょうもない日本の恋愛映画とか程度の低い映画が多くの劇場でやってるのに対して、パッドマンのような素晴らしい映画の上映館が非常に少ないことが残念でしょうがない。本当に日本はくだらない観る価値のない映画ばかりやってるから腹が立つ。

パッドマンも本当は劇場で観たかったけど、地方だとなかなかやってなく、かなり遠い劇場でしかやってなかったから結局観にいけなかった。だからDVDかNetflixに上がったらみるしかないと思って心待ちにしていた。

冒頭でも言ったけど、この映画は本当に素晴らしくて、ぼくは2度泣いた。 インド映画の、何というかあの独特なノリがぼくは結構好きで「ダンガルきっと強くなる」とか「きっと、うまくいく」も結構好きな映画で、あのミュージカル調というか、突然踊りだすあの感じと独特なリズムは、まさにインドを味わってるような感じがしてぼくは好きだ。

今回のパッドマンもノリがよく、誰でもわかるストーリーで、見事なハッピーエンドも観ていて爽快だった。 妻の身体のためを想っての行動が、全ての女性や社会から批判を受ける行為で、変人扱いされたとしても、それでも自分の一途な想いを貫いて、見事に周りのみんなを認めさせた。その情熱と行動と精神力とピュアネスに、感動しなくてはいられなかった。

映画としての話はもっと別の人のブログを読めば分かるだろうからぼくの意見はここまでとして、そもそもインドでは生理は汚らわしいものだと扱われており、整理中の約5日間は、家に入ることができず、蚊帳の外で暮らさないといけないらしい。生理用のナプキンも高額だしなかなか買えない。それがインドの世の中としての”当たり前”という事実であり、女たちも、男たちも文句のつけようがなかった。 その”社会”に対して素直におかしいと疑問をもつ一人の男はやはり社会から変態扱いされる。やがて村を追い出されることになってしまう事態にまで発展し、それがキッカケで妻とは離婚の危機にまで陥る。

しかし蓋を開けたら、男がとった行動は何一つ間違っていなかった。むしろ世の中の為であり、女性の命を救うことに大きく貢献した。

きっと今の世の中に対して沢山の人が不満や疑問に思ってることって沢山あると思う。だけど”大人”という非常に抽象的な表現方法だったり、無言の圧力や間違った理解をしてしまっていたりして何も言えなくなっている。日本は特に政治なんかでも悪いものには蓋をする社会だし、本当の民主主義とは言えない世の中だと思う。こういうのにはもう本当嫌気がさす他ない。

別に社会が正しい訳じゃないし、世の中の常識が決して人間の当たり前じゃない。会社や学校、先生や上司、そうした人達が全て正しい訳でもない。

こうした住みにくい世の中で生活する葛藤や、間違った物事へ真っ直ぐ戦いを挑む姿勢と勇姿を、この映画が分かりやすく代弁してくれたと思う。だから観ていて決して他人事とは思えなかったし、自分の中にある怒りや悔しさも込み上げてきたんだと思う。

戦う勇姿や生き様に感化される、これこそ現代のヒーロー映画なんじゃないかと感じた。

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