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「215」写真撮影と五感

日本の美術館や展覧会では、多くの場合、写真撮影や模写は禁止とされていて、反対に、海外では禁止されているケースは少ないらしい。これに対してはいろんな賛否両論があって、とあるメディアでニュースになっていた。

「SNSでシェアされたら来場者数も多くなるからいいじゃないか」 「カメラのシャッター音がうるさかったり、写真撮影が邪魔でゆっくり見れない」

といった声が一般的に多かった様に見える。

確かに、来場者数が多くなるし、SNSで気軽にシェアできるからやったほうがいいとぼくは思う。というかやるべきだと思う。シャッター音や渋滞ができることは確かに見る側としては苦痛だけど、でもそんなこと言ってちゃいつまで経っても芸術認知が低いままだと思う。それに美術館や展覧会って、いろんなメッセージ性があったりするから、もっとみんないくべきだと思う。大衆のどうのこうのばかり聞いてちゃ何も前に進まないとも思う。

かといって、ぼく個人的には、美術館や展覧会で写真撮影するってことは、いかにも浅はかだなーと思っている。「撮影したいから観にいく」とか「撮影できて満足」といった人は必ず存在すると思っていて、SNSにあげていかにもアートとか好きです感をアピールすると言った行為は、ものすごい無駄だと思っている。

そもそも作品は”五感”で体感して、そのメッセージ性や意図を考えることが楽しいのであって、また、目で観て、耳で聞いたりして味わう行為が本質だと思っている。そしてその後の私生活や人生において考えさせられたり、何か大小様々な影響を受けたりすることが、本来アートが持ってる力だと思っている。

島田紳助がとあるyoutubeの動画で「心でメモをとれ」と言っていたけど、まさにこのことで、心で感じて覚えてることって、一生に残るモノになると。

写真撮影をすることは全然構わないと思うが、”撮影して投稿することが目的”になっていてはいけないと思う。そういった認識が増えないことを願っている。また、敷居が低くなることで、アート人口が増えて行き、ものづくりや芸術への関心が高まっていくことに直結するんだったら、ぼくとしては嬉しいことだ。

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