「178」モノを選ぶ時
- 山田 雅樹
- 2018年9月12日
- 読了時間: 2分
最近知ったんだけど、今の市場は、マーケティング用語では「市場の成熟化」とか「コモディティ化」と、呼ばれているらしい。
確かに、そうだなあと思う。どこかに、なにかを買いに行ったりしても、商品はもう溢れていて、それもクオリティ的にどこかの企業だけが突出しているわけではなく、だいたいが横並びで「だいたい良いモノ(問題ないモノ)」が揃っている。
これほどまで同じようなモノが並ぶと、モノを選んで買う時に、なかなか困る。その場合は、レビューなんかが結構な基準になるが、そのレビューも正直どこの誰が書いたのかは分からないから、どこまで信用していいか疑ってしまう。そうなるとやはり価格か。いやしかし、ただ安いものが良いとはぼくは思わないからそういうモノを手にしない。
店頭で買う時も、洋服だったら結局はそのお店の雰囲気だったりで決めたりするから「本質的になにが良い」というのも、分からなくなってきている。(ぼくはもちろん服を作っている立場だからモノの良し悪しは分かるけど)それだけモノづくりのクオリティは最低限度のところまで基準が押し上げられているし、産業が発達してから、どこの企業も一様にクオリティが上がって、よっぽどのモノじゃない限り、「悪いモノ」って存在しない気もする。
じゃあどんな基準でモノを選ぶんだろうか。やはり企業の理念とかコンセプトとか。あるいは広告とかのイメージや雰囲気、デザインやパッケージで最終的に選ぶしかない。
「デザインはモノと人を繋げるツールだ」と、とある人が言っていた。まさにその通りだと思う。
もう一つは、お客としてのぼくらの商品知識って、ものすごい低いんだなと認識させられる。例えばシャンプーを選ぶにしても、細かな成分まで見ていないし、書いてあったところでなにがなんだかさっぱり分からない。
だからこそ、いかにその企業が”信頼出来るか”と”イメージ”が重要になってくるんだろう。それがブランディングであり、差別化というんだろう。
お客としてモノを選ぶということは、ある種難しくなってきているんだな。
Comments