20代の頃は、親父としょっちゅう飲みに行ったりしていたんだけど、ここ最近(特にここ1〜2年)は、行くことが滅多になくなった。ぼくの外食が減ったせいや、親父も同じく飲み歩くことがなくなったせいもあると思うが、なんだか一緒に行くのは少し気が引けるというか、そんな関係性になってきた。
まあ元々、親父と一緒に飲むということは、周りからみたら、普通はそんなに頻繁にあることじゃないというのが前提にあるから、今の感じがいわゆる普通であると思うが。だけどなんで飲まないかと言ったら、結構話すことが少なくなってきたからだと思うのだ。仕事の話をすると、親父はワンマンでやってきた人間だから、なんでも自分で思うように決めてきた。だから、論理的というよりは感情的に対処してきたように見受けられる。ぼくもそんな親父をずっと見てきたから、これが中小零細企業の形なんだろうなと、小さい頃からどこかそんなイメージを持っていたけれど、最近になって、企業とはなんだろうかとか、いろんなやり方や情報などから影響を受けたりして、結構考えるようになってきた。そうすると、親父としては「こいつ結構最近考えてるな」というように伝わっているんだろうか、あまり事業に関してつべこべ言わなくなってきた。年齢を重ねたということもあるだろうけれど、ぼくがどこか「親父離れ」を望んでいたりするのを感じ取っているんだろうか。ぼくの一方的な見解ではそんな風に思っている。ぼくの新しいビジネスプランにも、初めの方はなんだかしかめっ面を浮かべていたが、最近になって、結構協力的になってきたように感じる。ぼく自身も、1〜2年前に比べると、結構考える幅や奥行きも広がってると感じてるから、少なからず説得力というか本気度が増しているんだろう。
それに、ぼく自身はまだ「自立」できていないと思っているから、早くそこから脱したいという思いもきっと伝わってたりしているんだろう。早く脱したいからこそ、無駄に遊ぶこともなくなったし、無駄に飲むこともなくなったし、意識がずっと「新しい方」へ向いているから、そんな姿勢を多少なりともみているんだろう。
これって関係が悪くなってるのかな?と思いつつ、この日記を書き始めたけれど、結構冷静になって考えて、こうして文章にしてみると、面白いもので案外そうでもない気がしてきた。まあこれはあくまでも自分の考察にすぎないが。男同士ということもあって、なかなか普段仕事の話以外はしないが、親父もぼくも似ているところがあるから、きっとじっくり様子を見合っているんだろう。そして隙間をみてそこにちょっと入ってみたりして。少しずつ年齢を重ねて、この先どうやって関係性が変化していくのかも楽しみだ。
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