top of page

「82」

6月は、うちの工場は閑散期となる。業界は季節の切り替え時で、6月なんかは展示会のシーズンに突入するから、量産をするアパレルが結構少ない。うちの取引先のメーカーさんたちもほとんどが6月展示会だ。結構暇になってしまったので急遽、気になっていた「デンマーク展」に行ってきた。デンマーク展とは北欧デンマークの、椅子やテーブル、食器などの展示品が見れる展覧会だ。

見ていて面白かったのが、デザインの基盤となるのは1910〜30年代にかけて、ほとんどが出来上がっていたというコトだ。40年代以降の作品は、「モダニズムオーガニック」と呼ばれるものが多く、デザインが一気に変わったものではなく、使われる素材やデザインの概念など、ある種「思考や哲学」というものが変わってきている”だけ”という印象だった。(”だけ”ではないが、分かりやすく大げさに捉えると)

デンマークの建築、家具、家電などなど、そのほとんどが「日常に溶け込む機能的なデザインと形」というものを主体として作られていたというコトが、デザインが大きくガラッと変わらなかった理由なのだろうと推測する。

他にも、日本人の感覚にはない色使いや配色であったり、カルチャーや時代背景からくる家具の形だったりと、面白いものはたくさんあった。どことなく、日本に取り入れやすい文化なんだろうなというのは、じっくり見てみて初めてわかった。

デザインは”使いやすさや溶け込みやすさである”と、デンマーク文化が語りかけているような展覧会で、そういった部分が、日本の感覚に非常に近いとも思ったのだ。どこか控えめというか、おしとやかというか、主張しない、だけどそこに確実に存在する。そんな雰囲気が、ある種日本の美意識と似ている気もした。

だけどある視点から見ると、やっぱり日本とデンマークで見比べて、決定的に違うところがあったが、それを言葉に出来ないでいる。それを言葉に出来て初めて、日本を少し語るコトが出来るんだろうな。

関連記事

すべて表示

づけづけと遠慮がない。

ウチの会社に来ている中国人実習生の一人が、今年の9月に3年の期間を終えて帰ることになる。みんな日本に来て数百万も貯めて帰る間際に母国に送金をする。とても感心するし立派だ。 というわけで送金したいという一人を連れて名古屋にある中国銀行の支店へと行った。説明はいらないと思うが中国銀行というのは、日本の中国地方の銀行ではなく、中国国内にある銀行で、その日本支店が日本国内に数店ある。名古屋はその内の一つだ

Sundayから始まる感覚

海外の習慣?文化?感覚?は、日本の感覚とは違うらしい。 と、ずいぶん前に何かで目にした。(海外と言ってもどこかすら忘れた) それは何かっていうと、日曜日が週の始まりだということ。 英語の曜日を覚える歌でも必ずSunday Monday Tuesdayという順番になっている。そういう意味だったのかと、この歳になって気づいたんだけど。 対して日本では日曜日を週末というくらいだから、週の最後だと捉えてい

Comments


bottom of page