top of page

「74」

”遅咲き”とか”早咲き”という、人生の成功などを開花に例えた言葉があるが、ぼく自身、まだ開花もしていないし、結構遅咲きな方だと思っている。年齢はもうじき33歳になるが、やっと、これだと思えるものを一つ見つけることが出来たくらいだ。というのも、種をまくのもだいぶ遅かったし、むしろ、種をどこで手に入れて、どこへまいたらいいか、そんなことすらずっとわからなかった。年齢も若く、活躍しているスポーツ選手なんかをみると、もちろんその人の努力もあるが、ずいぶん早い段階で見つけることが出来たんだろうなと、関心する。

ぼくは人並みより努力の足りない学生生活を送っていて、いわゆる目標とかもすぐに見つけられなかったから、だいぶノウノウとした時間を過ごしてきたのだ。右に行ったり左に行ったり、どこを歩いていたかもわかっていなかった。そうこうしているウチに10代、20代も早々と終わり、前半は夢に敗れ、20代後半で始めたことも鳴かず飛ばずのまま、30代になってからますます焦りを感じ、ようやく最近「自分は何をしたいのか」が見えてきた気がするのだ。ということはきっとまだ、下準備に5年や10年はかかるだろうと感じている。そうすると30代後半から40代になってからやっと、芽が出始めるんだろうと思っている。

自分としては悶々とした時はやはり長く感じていて、まだかまだかと思うウチにずいぶん時が過ぎたと感じるのだ。それもぼくなりの人生のペースだったんだろうと思うと、致し方ないなと、最近ようやく思えるようになった。

人からしたら、いや、それでもまだ早い方だよという人もいるかもしれないが、ぼくからしたら自分は「遅咲き」に感じている。だけどもう一度よく考えたら、咲くも咲かないも人それぞれだなと考えている。「咲く」という表現に惑わされる必要もないかもしれない。何もこの世には花だけではなく、土の中でじっくり成長する根菜もあるし、一概に何が正解や成功だなんて言えない。

そんなことを考えながら、焦らずじっくりやればいいと自分に言い聞かせ、反面やっぱりどこか焦っている自分がまだまだいる。春はまだか。

関連記事

すべて表示

づけづけと遠慮がない。

ウチの会社に来ている中国人実習生の一人が、今年の9月に3年の期間を終えて帰ることになる。みんな日本に来て数百万も貯めて帰る間際に母国に送金をする。とても感心するし立派だ。 というわけで送金したいという一人を連れて名古屋にある中国銀行の支店へと行った。説明はいらないと思うが中...

Sundayから始まる感覚

海外の習慣?文化?感覚?は、日本の感覚とは違うらしい。 と、ずいぶん前に何かで目にした。(海外と言ってもどこかすら忘れた) それは何かっていうと、日曜日が週の始まりだということ。 英語の曜日を覚える歌でも必ずSunday Monday...

Comments


bottom of page