”遅咲き”とか”早咲き”という、人生の成功などを開花に例えた言葉があるが、ぼく自身、まだ開花もしていないし、結構遅咲きな方だと思っている。年齢はもうじき33歳になるが、やっと、これだと思えるものを一つ見つけることが出来たくらいだ。というのも、種をまくのもだいぶ遅かったし、むしろ、種をどこで手に入れて、どこへまいたらいいか、そんなことすらずっとわからなかった。年齢も若く、活躍しているスポーツ選手なんかをみると、もちろんその人の努力もあるが、ずいぶん早い段階で見つけることが出来たんだろうなと、関心する。
ぼくは人並みより努力の足りない学生生活を送っていて、いわゆる目標とかもすぐに見つけられなかったから、だいぶノウノウとした時間を過ごしてきたのだ。右に行ったり左に行ったり、どこを歩いていたかもわかっていなかった。そうこうしているウチに10代、20代も早々と終わり、前半は夢に敗れ、20代後半で始めたことも鳴かず飛ばずのまま、30代になってからますます焦りを感じ、ようやく最近「自分は何をしたいのか」が見えてきた気がするのだ。ということはきっとまだ、下準備に5年や10年はかかるだろうと感じている。そうすると30代後半から40代になってからやっと、芽が出始めるんだろうと思っている。
自分としては悶々とした時はやはり長く感じていて、まだかまだかと思うウチにずいぶん時が過ぎたと感じるのだ。それもぼくなりの人生のペースだったんだろうと思うと、致し方ないなと、最近ようやく思えるようになった。
人からしたら、いや、それでもまだ早い方だよという人もいるかもしれないが、ぼくからしたら自分は「遅咲き」に感じている。だけどもう一度よく考えたら、咲くも咲かないも人それぞれだなと考えている。「咲く」という表現に惑わされる必要もないかもしれない。何もこの世には花だけではなく、土の中でじっくり成長する根菜もあるし、一概に何が正解や成功だなんて言えない。
そんなことを考えながら、焦らずじっくりやればいいと自分に言い聞かせ、反面やっぱりどこか焦っている自分がまだまだいる。春はまだか。
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