こんにちは、と挨拶をしながら頭を下げるという日本の文化は、すごい独特だと思う。見ず知らずの人でも知ってる人でも、どんな人に対しても頭を下げるこの文化はどこからきたのだろうか。ぼくが予想するに、きっと天皇や殿とか、偉い人に対して頭が高いのは失礼だからとか、他にも仏教とか宗教的なことで、神や仏に頭を下げて祈りや願いを込めたりとか、そんなところからきている気がしている。もしくは、江戸時代やなんかの殿とかに、服従の意を込めていたりだとか、そんなところからきているのかなぁと予想していた。
調べたら、中国や韓国、タイやインドの仏教とかヒンドゥー教から伝わってきているというのが有力な情報だった。
それでも今日までこの文化がずっと成り立っていることも、日本人の面白いところだ。目上の人への礼儀礼節として使ったり、初めて会う人に挨拶として使ったり、ようこそおいで下さいましたと旅館の女将が使ったり、様々なところで多様化されている。自国で多様化させて、独自のやり方を築いて行くのは「型破り」というか、そんな風に見えて面白い。嫌いではない文化だ。パクリじゃん。なんて言われそうだけど。
だけど水墨画やなんかでも、元々中国からきたものを学び、それを自国の独自の手法へと昇華させていったり、外来からのものを自分たちのものにして行くことは、実は日本はすごい得意な国なんだろうな。
そもそも洋服の作り方や形なんかでも、読んで字の如く西洋の、たしか古代ローマや古代ギリシャからの文化だったはずだ。だけど現在の日本は”ジャパンクオリティ”なんて言われるくらい洋服の品質も上がっている。そして反対に今では海外に独自のクオリティを広めていったりしてるんだから、日本人はあなどれないな。世界から見たら小さな島国だけど、そういうやり方で成長してきたんだなと、感慨深くなった。
”型破りとは、型を知って初めて破ることが出来る”と、ある歌舞伎役者が言っていたのを思い出した。かっこいい言葉だ。
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