また一つ、ぼくの心に飾っておくべき言葉を見つけた。
成功とは、失敗から失敗へと向かう情熱を絶やさないことだ。 〜ウィンストン・チャーチル〜
これは最近見た映画「モリーズ・ゲーム」の中で出てきた言葉だった。映画の内容もさることながら、この言葉をこの映画にしたためたのもすごく絶妙だった。まさしくこの映画を一言で表してるような、そんな言葉だった。
中国の言葉「人間万事塞翁が馬」ということわざも、人生哲学的で好きだけれど、また少し雰囲気が違っている。ウィンストンチャーチルのこの言葉は啓発的というか、ぐっと背中を強く押してくれるような言葉で、響いた。
数々の偉人や著名人が、数々の言葉を残しているが、どれも”その境遇”になって初めて理解できる気がしている。それに、「失敗」はネガティヴなイメージが強く、例えば自己評価をする中で、ぼく自身は、自分に対してあまり使いたくない言葉でもあった。失敗を認めたくないと拒否している自分がいる。
しかし今回のこの映画とこの言葉を観た時、失敗は実は次へ進むベストなタイミングであり、ただの分岐点、通過点でしかなく、なにもマイナスではないということを気付かされた。それに失敗したことなんて早く認めてしまった方が潔いとも思える。
”必要のないプライド”という言葉を今までうまく表すことができなかったけれど、この言葉こそ、その表現に近しい気もするのだ。
つまり失敗は当たり前。そうした心持ちでいることで、これから先、どれほど人生が変わるだろうか。この言葉のお陰で、ぼくの残りの人生のあり方は少なくとも変わるだろう。
良い言葉に出会う喜びは、良い本、良い映画、良い音楽、良い服、良い芸術、良い物、良い人に出会う喜びと全く同じ感覚だ。
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