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「47」

変な話だが、色んな場面で初恋のことを思い出すことが多い。というのも男兄弟で育ったせいかどうか分からないが、女性に対してぼくはずいぶん奥手な少年だった。

物心つき始めた小学校の3、4年くらいの頃から、初恋というのは自然と始まっていて、小学生だから何をするでもないけれど、ただなぜか好きだったという感覚だ。なぜそんなことを思い出すかというと、当時好きだった女の子は、私立の中学に行ってしまい、二度と会うことができなくなってしまったのだ。今考えれば会う手段などはいくらでもあったが、当時はなすすべが無かったという感じだった。

結局中学3年間の恋愛のほとんどは、その後悔だけで終わってしまった。

中学3年の時、またしても好きな子に気持ちを打ち明けられ無かった。それから高校に上がってしまい、また会うことができなくなってしまった。「このままでは昔の自分と一緒だ」と思い、なんとかその時はケータイ電話の番号やメールを多方面から聞き出し、高校1年の時に告白して、見事フラれた。しかしこの経験は非常にいい経験だったと思う。ダメだとわかっていても飛び込む優希や、ダメだと分かっていても想いを伝える苦しさは多少なりとも学んだ。

こうした過去の恋愛から学んだ自分なりの教訓がある。恋愛以外の仕事などでも、後先をどうこう考えることなく自分の本心はしっかりと伝えるということ。そのことの重要性を知れたのだと思う。

仕事でも自分の意思を伝えることは大変な時がある。これを言ったら相手にどう思われるのかと余分な考えを持ってしまうこともある。それでも正しいと思ったことに誠実に向き合うことは、絶対に後にいい結果を招くと思っている。今は特に、自社の製品を作る段階ではあるが、取引先とのやり取りの中では自分の意思をはっきりと伝えている。後悔しないように、納得できるように。

まっすぐ伝えると、相手もまっすぐ答えてくれる。これで非常に大切な取引先さんと出会った。そして仕事もさらに楽しくなってきている。

小さな頃の恋愛の教訓が今こうして、別の部分に生かされているということは非常に面白いことだし、小さなことから見つけることもとても重要だと改めて感じている。

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