top of page

「42」

奥ゆかしいという言葉がなんだか好きになってきた。 表立って見えたりすることではなかったり”さりげなく”という、控えめでいて上品な感じは、どこか日本的であって綺麗な印象がある。

最近とあるデザイナーさんから個展のお知らせが届いた。

よく届くDMでは、言葉が多く使われているが、その人からのDMは”言葉足らず”な印象を受けた。言葉や雰囲気の主張があまりにも少なかった分、裏面に載せられていた写真のインパクトがより印象深く頭に残っている。

「言葉足らず」というのも「奥ゆかしい」にどこか似ている気がする。 情報などを伝えるための”文字”が出過ぎてしまっていては、そもそもそれで答えが出てしまいそうで、個展の意味などがなくなってしまいそうだ。

つまり、全てを説明的にしすぎてしまうと、受け手として見た時に面白みを感じなくなると思う。答えがわからないからこそ気になるし、その先が知りたいし聞きたいと思える。説明が全然足りないくらいのモノの方がまさに「奥ゆかしい」モノなんだと思う。

そんな出過ぎない印象というのは人においてもモノにおいても、非常に重要なことなんだと思った。今までぼくはモノを作る上で、どうしてもいろんな”飾り付け”などを使いがちだった。足りないところを埋め合わすかの様に、色んな細工を施したりしていた。それはある種の自身のなさの現れとも思える。

反対にそれを削ぎ落としていく作業を最近ずっと続けている。 ”何もない”ことほどこれほど大変だとは今まで思いもしなかった。まだまだ奥ゆかしいは程遠く感じる。奥ゆかしい日本的な美をもっとたくさん観てみたいと思うばかりだ。

関連記事

すべて表示

づけづけと遠慮がない。

ウチの会社に来ている中国人実習生の一人が、今年の9月に3年の期間を終えて帰ることになる。みんな日本に来て数百万も貯めて帰る間際に母国に送金をする。とても感心するし立派だ。 というわけで送金したいという一人を連れて名古屋にある中国銀行の支店へと行った。説明はいらないと思うが中国銀行というのは、日本の中国地方の銀行ではなく、中国国内にある銀行で、その日本支店が日本国内に数店ある。名古屋はその内の一つだ

Sundayから始まる感覚

海外の習慣?文化?感覚?は、日本の感覚とは違うらしい。 と、ずいぶん前に何かで目にした。(海外と言ってもどこかすら忘れた) それは何かっていうと、日曜日が週の始まりだということ。 英語の曜日を覚える歌でも必ずSunday Monday Tuesdayという順番になっている。そういう意味だったのかと、この歳になって気づいたんだけど。 対して日本では日曜日を週末というくらいだから、週の最後だと捉えてい

Comments


bottom of page