この時期になるとアイスコーヒーをよく飲む。ぼくは普段コーヒーに何も入れないブラック派なのだが、たまーにフレッシュ(ミルク)だけ入れることがある。
母親がその飲み方をするからだ。それをふと思い出す時にフレッシュのだけを入れることがある。母親は、フレッシュの空の淵にまだ濃厚な部分が残っていたりするのを、愛犬のチコに舐めさせていた。
イオンの映画館の売店で売っているゴディバのチョコレートフラペチーノを飲むためだけに、わざわざ映画館に付き合わされたこともあった。映画館に行けばそんなことをふと思い出す。
母親が亡くなった当時は毎日一年間必ず仏壇に手を合わせ、定期的にというか頻繁にお墓にも行っていた。しかしもうまる6年経った。いつしかお墓に行く回数が減ってしまっている。当然常に頭や心のどこかに存在はあるが、こうやってふと深く思い出す瞬間がある。
今はそういう時にお墓に顔を出すようにしている。最近の自分や家族の近況を報告したりする。
もちろん返答こそないが、なんだか気持ちが晴れやかになる。 こうしてふと思い出すことがぼくにはとっては重要であり、ふと思い出してしまうことはこれから一生続くんだろうな。
次はまたいつ会いに行けるだろうか。定期的でなくても、たとえ盆や正月でなくても、こうしてふと思い出した時、また会いにいこう。
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