「16」
- 山田 雅樹
- 2018年4月2日
- 読了時間: 2分
どこかの企業に勤めた経験がほとんどないからか、年度末とか年度始めということを意識したことがないけど、年度末=春がくるとどこか晴れやかな気持ちになる。
唯一ぼくが会社員として勤めたのは父の会社だった。高校を卒業して、なんとなくアパレル企業に入ろうと思っていて、アパレルメーカーの生産担当などの職を探していたが結局見つからず、なんとなくアパレル店員になった。販売員としてだいたい半年くらい働いてやめた。 諸事情あってその後父の会社に入った。何もわからずとにかく父の営業についていったりして業界用語を覚えたりしたのがぼくの新入社員としての唯一経験だ。
その当時「親父越え」みたいなことを意気揚々と言っていたのを思い出した。 君は32歳から33歳くらいになったら変わってくるよ。と、とある人に言われたことを覚えているが、実際に今32歳になって越えられているかなんて考えなくなったし、そもそも越えるとか越えないとかではなく、事業を続けていくことが重要であることを身に染みて感じている。むろん越えられてもいないし、まだまだ勉強が足りない青二才の青年だ。
心のどこかで”自分の力だけで”と意気込んではいるものの父の技術や経験の量には到底たどり着かないことすら痛感している。父がやってきたこと、さらにおじいちゃんがやってきたことを、ぼくの代でどうやって多くの人に発信できるか?というのがぼくの使命感であり、これからやることである。 10数年前に抱いた”親父越え”という野望が今は”親父と共に”というものへと変化した。
ぼくらの工場を一層たくましいものにしていきたい。 毎年毎年、気持ちが新しくなる。春はそんな季節だと思う。
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