今まで生きてきた中であまり気にしてこなかったけど、今年は冬の色をすごく感じた。
12月上旬でもまだダウンジャケットを必要としないくらい暖かかくて、かなり異常気象のせいもあって、個人的にはより、冬を感じた気がした。
どう感じたかというと、寒さなんかは当たり前として、ぼくが言いたいのは冬の色を感じたということだ。
例えばフィンランドやポーランド、スイスとかそのあたりの、北欧の場所が舞台となる映画の中では、思い返せばかなり冷たい色合いになっているのが多かった。パッと思い浮かぶので言えば、例えばNetflix映画の「ヘイター」というポーランドが舞台の映画なんか、かなり冷たい色合いのフィルター?がかかったような映像になっていた。他にも「その住人たちは」とか「7月11日」とかも、確かそんな感じだったような。
いずれにしろ、その冷たい色合いこそ冬の色なんだと、今年の12月20日くらいにふと思った。もっと早く気づいてる人なんかたくさんいるけど、個人的にふに落ちたのが今年なのだ。
これまで、その青白い?ようなフィルターをかけた映画に対して、なぜそんなフィルター?を使うのかぼくはこれあまりしっくりきていなかった。 メタファーとして、どこか冷めた、サディスティックであったりサイコパスな印象のある主人公やストーリーであるからこそ、そういうイメージの為にやっているもんだと思っていた。
「ヘイター」「その住人たちは」「7月11日」共に全て、主人公がかなりサイコパスな人だったし。きっとそういう意味合いもあって青白いような色使いにしているんだと思うけど、でも今年やっと府に落ちた。
あれは、単純に気温がとても低い、寒い場所での話だということだったんだ。 いわゆる世間一般的に言う、冬型の気圧配置であり、冬の空であり、冬の色なんだと。
空気が冷たく、澄み渡っていて、青暗い雲が空を覆い、ぴんっと張り詰めたような、どこかキリッとした空気感で、青色のコントラストが強く、色彩が薄い。そんな冬の色を、今年はとても感じた。
スマホやテレビの画面に釘付けになって情報を入手するより、こうやって実際の世界を肌で感じられることの良さって、生きている実感がある。
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