2015年頃にとある人から言われた言葉をよく覚えている。 「まさき、良いものって何か知ってる?それは売れているものだ」と。
なぜこの言葉を覚えているかというと、当時から違和感しかなかったからだ。 今のぼくならハッキリ言えるが、売れているものが必ずしも良いものなんてのは間違っていると思う。それは、数字的、金額的な判断基準でしかない。いくら売れてる商品や製品でも良くないものなんて世の中には五万とある。
じゃあ何をもって”良いもの”と呼ぶのか。良いという価値基準は人それぞれで、ある人にとっては必要とするものであっても、別のある人にとってはそうじゃない。
それを全てひとまとめにして「売れているから良いもの」と括ってしまっているのは明らかに酷い。明らかに危ない思考だと思う。
久しぶりにとある理由でSNSをやってるんだけど、売れてる系の人の呟きを見ると、大概が根本的にお金を判断基準にして呟いてる。どうも一辺倒な考え方が多いように感じる。そしてそういう人に限って自己啓発的な言葉をみんながみんな同じように語っている。
売れてて成功してるからって(金銭的とか知名度とか)、必ずしもそれが良いモノだとは限らないのに、あたかもそれだけが絶対のような感じで語ってるのが、ぼくとしては非常に気分が悪い。
とはいえ、ぼくは何が”良い”かなんてハッキリ言い切れないが、売れてようが、売れてなかろうが、良いものは良いと言える判断力を養って行かなくちゃいけない。
分からないからこそ、本当にこれで良いのかとかを時間が掛かってでも考えに考えて、自分の納得や満足を超えるようなモノを作って、自分にとっての良いモノって一体何なのか?ということを見つけようとしている。
そうでもない限り見つからない。
高い、安い、早い、遅い、簡単、難しい、流行り、廃り、有名、無名、売れてる、売れてないとか、、そういう安易に計測できる判断基準じゃない所に、本当の良いが存在すると思っている。
そして、トレンドにも流されないように、細心の注意を払って、これからも良いを探究していきたいと思う。
そして彼に言ってやりたい「売れてるから良いものってのは浅はかすぎるぞ」と。 それを服で証明してみせたいと思う。
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