自分に自身がないと、どうしても平然と知ったかぶりをして自分を”大きく”見せようとする。その”小さな自分”が非常にかっこ悪いということに気づかない。 それはなによりも潔くない。
”〇〇ぶる”ということは、その一瞬だけあたかもそう見えるということだ。 なにかの”振りをする”ということなのでそれは決して奥深くないし、くるぶしにも満たない浅さだ。
24歳くらいのときに付き合っていた人に言われたことがある。年上の人だった。 「あなたはいつも自分を大きく見せようとしている。普段のままの方がいいのに」その時はなんでそんなことを言われるのかを理解できていなかったけれど、今ではものすごくわかる。(”若い時に大きい車に乗りたがる感じ”といえばいいのかな。今のぼくは自分にとって便利な車がいいというか)
自分が話していることに対してなんでも「分かる分かる。知ってる知ってる」と上っ面で言う人と喋っていても心地よかった試しがない。不快に思う。本当に分かってればいいけど、絶対知らないはずなのに知ってる振りをしてくるから嘘だと言うことぐらいすぐ分かる。なんてみっともない始末だ。失礼だと思う。
”本物”はそんな振りをしない。それが相手へのリスペクトだ。
ぼくが知ってる本物は、分からないことは分からない。知ってることは楽しく情熱的に話す。いらないプライドは一切捨ててしまうことがとても重要で潔いのだ。
分からないことは分からない。別にそれでいいじゃないか。いちいち大きく見せるな。最近そんな人がいたから、改めて自分にもしっかり言い聞かせておいた。
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