なんやかんやで、製品としての出来は95%くらいの所まで来た。 正直、すでに街や店頭で見かけるレベルの消費物なんかより当然優れているけど、”自分の納得”を基準にこの製品と向き合ってきたから、そんな緩いものと比べた所で何の意味もないし、それでは簡単にはOKを出せない。
この大詰めの作業は音楽やゲームやパソコンでいう所のマスタリングみたいなもんらしい。音質調整、音圧調整とかもっと細かくあるらしいが、そういう基本的には人がそこまで気にかけない所まで、まだまだ意識を持っていかないといけない。
特に、ぼく的には同業者を驚かさないといけないと思ってるし、同業他社がここまでは出来ない、やらないっていうレベルまでこの製品を押し上げないといけないと思っている。
だからこそ、最後のこの大詰めの作業に、もう少し時間を要するだろう。
そこまでやり込んでも結局、今後はそれ以上の物作りをしていかないといけない。 ということは、これを初めてしまった以上、一切引き返せない所まで行ってしまう気がしている。きっと終わりはないんだろうと感じる。
そんな恐怖というか幸福というか、そのどちらでもある世界へゆっくりと入っていくのが自分でハッキリと分かる。
あとちょっとで出来ると言ってから半年はかかっている。でもまだもうちょっとかかりそうだ。手間暇をかけた分、それなりの答えが返ってくると願っている。
コメント