思った通り、驚いてくれた。目を輝かせてくれた。そして顔つきが変わり、出てくるアイデアが今まで以上にはっきりしてきた。具体化させていく方向で話がどんどん進み初めていく。
ようやく、来るべきところまで来れた。
なんども言うけど、この結果というのも、結局は嘘偽りない物作りが全てを物語っている。それ以上でも以下でもない。納得がいくまでとことんやってやってやり抜いて、いつかきっと、いつかきっとと思い、ようやくここまできた。
これからは、それが報われ始める時。
もしかしたら自分が思ってる以上のものになっていくんじゃないかって思ってる。いや、すでにそうなり始めている。びっくりするくらい、変化はゆっくりと、しかし着実に起こっている。
目の前にいる家族でさえも、その変化に気づいていない。一緒に仕事をしている父親でさえも、その変化にはまだ全然気づいていない。それは、ぼくからしたら歯がゆいってレベルのもんじゃない。なんで分からないのか?俺が間違ってるって思ってるのか?ふざけるな。
そういう悔しさ、苛立ち、呆れ、そのどれをも超越している表現方法があれば、きっとそれが一番近い。それもこれも全ては、この世の中がいけないのだ。気づけないのが悪いんじゃない。気づかない世の中で、それがもう当然だと思って生きているから、気付きようが無いってことだ。
このことに唯一気づいている親友にだけ、きっとこのことは理解できるんだろう。
今の世の中で当たり前とされてることは、実は全然当たり前なんかじゃない。社会の流れに乗ることが普通だと思っている。いやいや、それは全然違う。社会を信じるのは、いかにも危なすぎる。
ぼくは、ぼくが起こしていく変化が、この間違った世の中を侵食していってくれることを願っている。
始まりはゆっくりと。しかし着実に。まるで虎が獲物を狩る時のように。ゆっくりとじわじわ距離を詰めていく。気づかれないように。それから一気に襲いかかり、確実に仕留める。
ここ数年で、自分の次元が一つも二つも変わったことを、自分だけが気づいている。
これは静かなる衝撃の幕開けだ。
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