世の中が全て虚構であることについては、やっぱり意見が変わらないな。 中でも数字なんかが特に分かりやすくて、ぼくらが一般的に使う数字って基本的には虚構で、この世に物質的に存在してなくて、人間の意識の中だけに存在し、ぼくらはそれがしっかりと明確に存在するかのように、勝手に信じ込んでいるだけに過ぎないと思う。
ざっくり言うと”お金”というものが分かりやすい虚構だ。そもそもお金に価値があると信じているのなんて人間だけだ。動物や植物に見せたところで全くその意味を持たない、ただのアルミや銅、紙であって、ヤギなら食べちゃう。要するにただの”物”であり、それ以上でも以下でもない。電子マネーにしてもそうで、何も物質的に存在しない中で取引が行われて、国籍、住所、氏名、電話番号、生年月日などで形成された人間が作り出した「信用」だけで全てがやりとりされている。
そしてそのお金が、”経済”というこれまた人間が作り出した言葉を用いて世の中を全て支配してしまっているんだから。これが虚構であるということに気づいてしまったら、どれほど馬鹿らしく思えてくることか。数字以外にも、法律であったり国であったり、全てが虚構である。誰かが勝手に地上に線を引いて国だと主張して、勝手にルールという訳のわからないモノを作り出し、人を裁いている。
これら全ては人間が作り出したものであり、それが人間界の全てとしか言いようがない。自分もその世界の中で生きている。
そう思うと、なんだか息がつまりそうになってくるのだ。
その虚構から抜け出すべく、アートや音楽など、その他全ての表現が生まれてきたんじゃないかなと思うのだ。でも今じゃそのアートや音楽など全ての表現もまた、数字だけを意識しておこっていたりするから、タチが悪いよな。
とはいえ、やっぱりぼく自身もこの虚構の世の中で生きていて、「生活」と「表現」そのどちらも必要だからこそ、ずっと歯がゆいまま、生きていくんだと思う。
でも全てが虚構であることは、間違いないと思う。
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