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「311」お父ちゃんお母ちゃん

ぼくらの縫製業界の中では、まだまだ年配の方が頑張ってお仕事されている。外注の方で70代の方もいたりするんだけど、この世代の人達って面白いもんで、「お母ちゃんの存在」がないと、結構なにもできなかったりする。

これは決して失礼な意味じゃなくて、お母ちゃんの存在は偉大だってこと。ちなみにお母ちゃんというのは、ご主人の奥様ってこと。

ぼくのおじいちゃんも、おばあちゃんの存在がないと、なにが何処に閉まってあるのか?とか、ご飯の支度や洗濯物の置き場所、全ての在り処が全くもって分からないもんだ。

外注のおっちゃん達も、だいたいその世代の人達って、お母ちゃんと一緒に個人事業としてやってて、伝票を切ったり、お金の管理や、納期の管理、品番の管理やなんかに至るまで、必ずお母ちゃんとぼくがやりとりしている。お父ちゃんに聞いても、全く理解してなかったりするから面白いもんだ。

お父ちゃんは職人気質の人がほとんど。だから作り方なんかを質問したらいろいろ教えてくれるしものすごい頼りになる。また、お母ちゃんは、そんな堅物なお父ちゃんに勝手なことを散々言われながらも、支えてるのがものすごい偉大だ。結局のところ、お互いがそれぞれ存在しないと成り立たないんだな。

そういうのを見ていて、ずっとその調子でやってきたんだろうなって想像できるし、喧嘩しながらでも長いこと二人でやっているっていうのは、やっぱりそこに暖かみを感じる。それに結局のところ、その二人だから長く連れ添って来られているんだろうと思うし、そういった結束も強く感じる。

自分自身、おっきな企業という存在に正直憧れはあまりなくて、じゃあどんな風にこの先モノづくりや販売をしていきたいかって考えた時に、そうやって小さいながらも、こじんまりとしながらでも、とにかく長く続けていけるような企業であること、もしくは個人でありたいと思っている。

夫婦で一緒の仕事をするっていうのは何かあった時に共倒れになっちゃうから正直今まで絶対にないな。って思ってたけど、こうやって外注さんを見てて、将来的には”お父ちゃんとお母ちゃん”っていうような、夫婦で営むっていうのもけっこう悪くないかもなって今は思ったりもする。

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