ビジネスとか、そうじゃないこととかでもScrap&Build(スクラップアンドビルド)という言葉を耳にする。古きを破棄して、新しきを作る。簡単にいうとそんなことだけど、決してそればかりではない時代がやってくるなってぼくは感じている。 (ものごとを考えたり企画したりデザインしたり、そういう”発想の中”でのスクラップアンドビルドはずっと必要で普遍的だと思う。そうじゃなくてリアルな”物”のあり方として)
スクラップアンドビルドは、その名の通り、建物が老朽化したら潰して、新しい建物を建てたり。そうやってこの日本っていう国は成長してきたんだ!って、昔の人のそんな言葉を耳にする。確かにそうやって発展してきたことはよくわかった。
だけどぼくは必ずしもそればかりが正解だとは思っていない。そもそも「道具」という物は”何度も手入れして長く使う”というところのもっと深くに、本質があると思っている。
例えば平成は大量生産&消費という社会であって、物を長く使うということへの関心は希薄になっていた。”使い捨て”が基本的な考え方で、新しいのをどんどん購入する流れになっている。購入すればするほど、消費されているということだから、企業としては喜ばしい。
だけど、もっともっともっとシンプルに人間の本質の部分を考えると、基本的に人間はこの大きな地球の一部でしかない。動物も昆虫も植物も海山川の自然も含め、その中で生きている。人間が最も”偉い”なんてことはない。そんなただの一部の人間が、やたら資源を使って、やたら資源を消費し、果たしてそれは”本当にすべきこと”なんだろうかと思う。
物を大切にする心が必要なんだって言うつもりはないし、あたかも良い人ぶる気もない。だけどそのもっと奥底には、自分たちが”生活する”という大切なことが存在しているとぼくは思っているということ。だから物は長く使うことが本質だと思うのだ。
そういったことに、ちょっとずつ世の中も気づき始めている気がする。だから大量消費社会はもう時期に終わるきもしていて、持続社会へと突入していくと勝手に思っている。
平成の次の時代は、きっとそんな時代になっていくんだろうなって感じているし、ぼくがやりたいことは、たまたまだけど、そんな時代に合ってる気がしている。
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