「306」やりたいこと
- 山田 雅樹
- 2019年1月19日
- 読了時間: 2分
「やりたいこと」をやること。それって基本的にはなかなか簡単ではないんだなぁって思う。
ぼくは、今の縫製工場という仕事は、幼少期や少年期の頃は好きじゃなかった。実家の一階にたくさんのパートさんが来たり、中国からの研修生が来てたり、小学生〜高校生になるくらいの頃までは、当時は「実家なのにゆっくりできない」という感覚があった。それに、学校から帰ってきたらたまに手伝わされたりなんかして。そういうことがあって、家業そのものがカッコイイだなんて思っていなかったし、”縫製工場”という日の当たらない、モサイというかダサいというか、そんな仕事は嫌だった。
それでもなぜか服やファッションには興味があって、高校卒業後はセレクトショップで働いた。それからすぐの段階で、いろいろあって、そのいろいろあったことは自分の力ではどうすることもできず、実家の仕事をするようになった。最初はイヤイヤやってたことを結構覚えている。
だって、いいものを作る意味や理由、なんでこんなことやってるんだろうか?と、19や20のぼくには分からなかった。それから、ひょんなキッカケで意識がガラッと変わってきて、行動が変化し、そのことによって「やる意味」「やる意義」が備わってきたと思う。今ではこの仕事は好きというより「やりたいこと」にすっかり変わっている。
そうなるまでにいろんな方に意識が散乱して、ちゃんと考えがまとまるまでに、思えば結構な時間を経過してきたと思う。だから、基本的には簡単じゃないよなって思うのだ。
だけど、自分は何がやりたいか?とか、自分はどうなりたいのか?とか、ずっとどこかで考え続けてきたと思うし、もしかしてこれは面白いんじゃないかってことは、試してみたりしてきた。ただダラダラしてきたわけじゃなかったから、やっとこうして見つけられたんだなーと思う。
簡単じゃないけど、見つけられる。次はそれを長く長く続けることだ。
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