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「264」迎えに行くこと

仕事上、車を運転することが非常に多くて、昨日も高速を使って名古屋へ行っていた。18時頃仕事を終えた頃にはすっかり日も暮れて、真っ暗な夜だった。帰りは高速を使っても下道でも、結局混んでしまう場所があるから、途中まで下道を使った。

帰宅ラッシュの時間にさしかかってしまったから、案の定混んでいて、信号で毎回止まらされる。疲れた時の車の運転はやっぱり辛い。それでもちょっと迎えにいかないといけない人がいたから、頑張って車を走らせた。

そんな時にふと思ったことがあって、それは「母親がいつも迎えに来てくれていた」ことだ。

小学校の頃の習い事や、スポ小の帰りなんかはいつも、終わったら必ず待ってくれていて、夜の道を母親と車で帰ったりした。ぼくが東京に上京してる時も、地元に帰省する時はいつも岐阜駅のロータリーまで迎えにきてくれた。夜遅くても、必ずきてくれた。仕事や家事で疲れているにもかかわらず、着く時間を連絡したら、その時間に待ってくれている。

あんなありがたいこと、なかなかないよなぁと、染み染み感じていた。 疲れてる時に、わざわざ準備して迎えに行く。テレビを見てる途中だったり、何か作業してる途中だったり、眠かったりしただろうに、それでも迎えに来てくれる母の愛情を、渋滞してる車の中で改めて感じながら、物思いにふけっていた。

「相手の立場になって初めて分かる」とは、まさにこんなことを言うんだろう。 その相手に、たった一言ありがとうと言ってもらえるだけで、迎えに行った甲斐があっただろうに、当時のぼくは「おー」ぐらいしか言っていなかったなぁと、思い出していた。それでも迎えを断ったことがない母は、やっぱり偉大だ。 昨日はそんなことを思った帰り道だった。

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