この時期になると、けんちん汁が異様にうまい。
体が温まるだけじゃなくて、大根やごぼう、里芋にこんにゃく、豚肉や人参とか、とにかく具材も健康的で、けんちん汁一品だけで、一食を終わらせてもいいくらいだと思う。いや、毎日食べてもいい。
ぼくは実家だから自炊はあまりしないけど、最近おばあちゃんに料理の味付けの話を聞いたりしてるけど結構面白いなー。
和食の基本は「さしすせそ」だということは、何度も聞いたことがあるからなんとなく覚えていたけど、よく考えるとたったこれだけの調味料で、分量を変え、煮たり焼いたり和えたりするだけで、いろんな料理が作れるし、優れもんやなーと感心している。
理屈さえ理解すれば結構いろんな料理ができそうだなーって、また今後一人暮らしする時の妄想も含め楽しんでいる。
そして主婦歴60年ほどのおばあちゃんは、もはやプロの領域であると。 ずっと家族の為に献立を考えてやってきてるから、どれくらいのレパートリーがあの頭の中に入ってるのか。
そして毎日毎日欠かさずご飯を作って、仕事終わりを待ってくれているというその健気さ。ご飯って、その全てを含めて味わうものなんだろうなきっと。
そんなおばあちゃんが作るけんちん汁の隠し味は「米の研ぎ汁」らしい。 米から出たアクがそんなとこに使われてるなんてものすごい驚いたけど、それで少しコクが出てまろやかになってるんだっていう新たな発見がまた、より、けんちん汁を美味しくしてくれている。
「田舎のおばあちゃんが作ったけんちん汁」
文字だけでもう美味そう。
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