224という数字で思い出すのは、中学1年生の時の、5教科合計のテストの点数だ。 確か期末テストかなんかの時の点数で、この合計点数は、ぼくの中学3年間を振り返ってみると、一番高かった点数だったかもしれない。そう記憶している。
まあ恥ずかしくて、誰にも見せられないような点数だった。 ちょうど、ぼくよりも頭が悪いって言われている奴がいて、そいつが230点くらいでみんなに笑われてたことも覚えてる。とてもじゃないけど、ぼくはこの点数をみんなに言えるわけもなく、ひた隠しにしていた。
当時を振り返ると、勉強を”やらされてた”に過ぎないから、やっぱり頭に入ってこなかったんだろうな。ほとんどの人がそうだったのか分からないけど、この頃は「勉強する目的」なんて明確じゃなかったし、どこの高校に行って、その先は大学に行くだの就職するだの、興味があるとか、やりたいことなんてこれぽっちも考えていなかった。
大人は、あの頃もうちょっと勉強しておけばよかったなんてよく言うけど、どうして振り返ってそう思うのか、そういった理由やなんかをもっと教えて欲しかったなぁ。そういったことを、情熱的に話してくれるような大人や先生にも出会いたかった。
仮に今、ぼくが先生だったとしたら「世界は広い」ってことを、伝えると思う。
今はネットが普及してるから分からないけど、当時、子供が主体的に見る世界なんて、ものすごく小さかった。近所の公園やゲーセンとか、せいぜい自転車で行ける距離が全てだった。もっと世界が広いことを知っていたら、もっと創造的になっただろうし、広い世界から自分を見つめることも出来た。
広い世界を知って、そこから自分をみることで、おのずと学びが必要になってくる。そうしたことを根本的に理解していたら、きっと自ら興味を持って勉強するだろうし、その質も大きなものになっていただろうと思う。
今は「外を知る」ということの意味を少しばかり理解してるから、まだまだ知らない世界をこれからどんどん知って行きたいし、たくさん学びたいと思っている。昔より断然、学ぶことが好きになった。
そう考えると、知らないことを知っていくことこそ、人生の醍醐味な気もする。
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