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「20」水に流す

どうやら”水に流す”っていう日本人の風潮のようなものは、間違っている気がしてきた。水に流すっていうことは、一切何もなかったことにしてしまうらしい。だから水に流すってのはなんかおかしい気がする。

いい意味で分かりやすく言えば「過去の苦い思い出を忘れる」ということが一般的なんだろうか。反対によく言われるのは過去が合って現在の自分がいるということ。(18、19の日記の未来から過去への話は置いておいて) まるでどちらも都合よく解釈していて、迷信のように思えてくる。日本の歴史なんかでも、特別詳しくはないけど昔の自国が人道的に悪いことをした歴史さえもどこか”水に流そう”としていたりしてる感じがするし、結局都合よく”水に流す”を使っている気がする。

あくまでも水に流すということは、”された側”が流すか流さないかを決めるもんなんじゃないのかなあと思ったりする。

ぼくも過去のことで、水に流したいことはあるけれど流す必要もない。むしろ流してしまっては生きている意味さえも感じられなくなる気がする。簡単には流せないし、自分を全否定しているようなもんだから。

綺麗だったり冷たかったり濁っていて少なかったり、そんな沢山の水の流れを持った大人の方が魅力的でかっこいい。そんな”いろいろある”大人になりたい。

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