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「2」生きにくさ

街には立派な建物があり、新幹線や車、飛行機や船。インターネットにスマートフォン。たくさんの便利なものが世の中を埋め尽くしている。それに伴って流通がどんどん良くなり、ビジネスも加速していく。そんな、何をするにも便利な世の中に生きながらも、さらに戦争もない平和な国日本で生活しながらも、なんだか”生きにくい”と思うことがたまにある。贅沢病なのかな。

ただ、これといって頭ごなしに古きだけを良しとする考え方の持ち主でもないし、それほどの知識を持ち合わせていないから便利すぎる世の中に一言いいたい!とかでは全くない。

ぼくが生きにくいと思ってるのは、世の中のほとんどの思考や思想がどうしても”ビジネス一色”に感じてしまうから、なんだか非常に生きにくいとふとしたときに思うことがあるということだ。

もちろん自分も商売をしている立場だから”ビジネス”をしているし、生活していくためにある程度のお金を稼がないといけないし、多少の贅沢もしたいからお金が欲しいのは確か。だけど、これってすごい矛盾しているんだけど、どうしてもそんなことをふと思ってしまう。

服を作り、人に売る。そんなビジネスをしているにも関わらず、生きにくいなんて言ったら批判されるだろうが、でもそんな”生きにくさ”がぼくの中には潜んでいることは確かだ。

しかし最近「白のままでは生きられない」という志村ふくみさんの本に出会い、読んだ。色の中に染まっていく一人の女性の生き方が、ぼくの空虚な心にそっと”生きやすさ”を教えてくれた感じがした。

(※別の記事でまた書くが、この本は行間が非常に少なくて1ページに1行だったり3行くらいだったりと、情報が少ない分書いてある文字だけがハッキリ目に飛び込んでくる。その分、言葉一つ一つを考えさせられて面白かった。)

ぼくはこの世の中で生きているし、生きていく。 服という一つのことに出会ったからには、ずっと続けて行けば少なからず何かが見えてくるだろうか。

その時にもう一度この”生きにくさ”について触れてみよう。

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