お盆の休み中に、3回も海に行った。ぼくらの工場の休みは11〜14までと、かなり短かく、4日間しかなかったけど、そのうちの3日間を海で過ごしたのだ。例年稀に見るくらいのハイペースで海に行ったことになる。お盆前にも2回くらい行ったから、この夏は合計で5回海に行ったことになる。
去年からサーフィンを始めたからというのもあるが、こうして海に行く回数が増えることで、少し疑問が湧いてきた。「オレってなんでこんなにも海を求めてるんだ?」
夏だから開放的だというのは分かりやすい理由だけど、そうじゃなくて、なんで川でもなく、山でもなく、海に行っているのだろうか?特に今年は、3週間くらいの間で5回も行っているんだから、いつもの自分よりちょっと度が過ぎている。自分でも不思議に思っていた。
だけどなんとなーく、5回目に行った時の、ものすごい綺麗に海の中に沈んでゆく夕日を見た時、心を無にしてくれるというか、”何か”を綺麗さっぱり洗い流している感じを覚えたのだ。それが、海に行ってしまう理由なんだろう。
それとは、きっと日々の生活の中で、知らないうちに自然と”何か”が溜まっていっているその”何か”のこと。その”何か”とはストレスなのか、ただの疲れなのか、もしくはモヤモヤだったり、深く心の奥底に残っているものだったりと。人それぞれだと思うが、はっきりとしているのは、ポジティブな溜まり方ではないものだ。
それを、”自然”が解決してくれるというところに、海の良さがあるんじゃないかな。人間なんかが持ち備えていない、大きな器を自然は持っていて、いつでも受け入れてくれる。そんな器のでかさに、人間は甘えに行っているんじゃないかな。少なくともぼくはそうだと感じた。
ただ服を脱いで、裸になるだけの気持ち良さももちろんあるが、それとは違っていて、もっともっと、深くドーンとそこに構えてるあの感じ。海はそんなところだな。 海なし県に生まれたから余計ということもあるだろうけど。去年よりまた海が好きになった。
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