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「122」イケメンじゃない方

根っからのイケメンに生まれてこなくて良かったな。と、今では思える。

小学校、中学校と多感な時を、イケメンじゃない方で育ったぼくは、当時はやはり、モテてるヤツを横目で見ていた。バレンタインなんかもらった事もない。告白なんてもちろんされた事もなかった。悔しいことに結構な天パで、それも多感なぼくを傷つけた要因だ。ぼくはなんて情けない、惨めな童貞の少年だったんだろうか。

しかし結局、それが糧となって社会人になってから、ちゃんと努力をしてきた。その結果、特に女性に臆する事なく話せるようになったし、多少のユーモアも交えて話せるようにもなった。お付き合いや結婚に至るまでの経験もあるのだ。

小学校、中学校でモテてた方の奴らは、その当時モテてた事にあぐらをかいて、今ではすっかり”イケメンじゃない方”のジャンルになっている。つまり、必ずしも根っからのイケメンがいいという事ではないのが、この結果から分かる。

そうじゃない方に属してきた方が、”モテる為の試行錯誤”を大人になってから繰り返すようになるからだ。いわゆる努力をするのだ。

それにもう一つ、根っからのイケメンは、プライドが高い場合が多い。プライドが高いほど、会話としての許容範囲など、受け皿が非常に少ないのだ。”そうじゃない方”は鼻からそんな無駄なプライドを持ち合わせてなんかいない。だから許容範囲も広く、さらにそれをユーモアに変えられる力を持っている。(努力した人に限る)

ぼくは”そうじゃない方”に生まれて、今では全然良かったと思っている。というかそれ以前の問題で、”世界は広い”ということにもっと早く気づいていたら、努力だのなんだの、関係なかったかもしれないと思うが。

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