とある所で、お悩み相談を受けた。20代半ばの男性会社員で、やりたいこと、好きなこと、趣味や目標がほとんどないという話だった。それらを持つことで人生が充実していくと考えている。それをどうやって見つけ、やってみようと思えるのか?と。
偉そうなことは言えないし、ぼくもずっとそれで悩んで来ている。きっと答えが見つからない、永遠のテーマなのかもしれないとも思えてくる。幸い、ぼくの場合は現在やっていることが、「やりやいこと、好きなこと」であるのだ。見つかっただけ幸せなんだなと思う。
一つ言えるのは、必ず”それ”が見つかる保証はないが、見つかるかもしれないという方法はあると思う。ぼく的にそれは、自分の日常から少し離れた、いつものとは少し違うところにあると思うのだ。思いもよらないセレンディピティ的な形で見つかったりするとぼくは思っている。つまり、いつもの日常を過ごし、それでいて何も見つからないのならば、きっとその日常に原因があると思う。だとすれば、外へ行動することで”出会う”ことができる。出会うという漢字は見たままで、出て会う。”外に出る”からこそ何かに”会う”ことができる。
友達がそこに+@する良い事を付け加えた。 外に出る「行動」+「時間」=「やりたい事」
行動しても見つからない時だってあるし、たくさん行動して、見つけるまでに時間を費やす事もあるという事だ。やりたい事を見つけるには行動あるのみだ。たくさん行動する以外の導き方はないと思う。
現にぼくも”これで勝負するんだ”と思えたのはたった1年前である。それまで随分と時間がかかった。お笑い芸人を目指した過去もあるし、服屋を開いた過去もある。それでもそのどちらとも、そう簡単に上手くはいかなかった。それから次はどうしようかと考える悶々とした日々(時間)を送り続けた。その時でもやっぱり、何かを見に行ったり聞いたり感じたりして、たくさん行動したと思う。そしてまた新しい事を見つけた。それが必ず上手くいく保証なんてないけど、とにかく行動して自分と何度も向き合って見つけた。今度は今までの経験を生かして、自分ができる最大限にできる事をやる意外ない。
もう一つの「なぜそれをやってみようと思えるか」という事に関しては、基本的にぼくはある一つの言葉を大切にしている。
芸術は爆発だ 〜岡本太郎〜
芸術は人の心を突き動かすという事。爆発=衝動である。そう言った言葉としてぼくは捉えている。それはつまり、芸術意外にも、音楽、映画、製品などなど、本物にはその力があるという事だ。ぼくはそう信じている。だから、行動して、何かをたくさん見て、その中で心を突き動かされたものに純粋に従ってやってみる事。これがぼくの原動力だ。
ぼくは人にとやかく言えるような人間ではないけれど、今回の相談者の悩みは、改めて自分自身を奮い立たせるものになった。
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